1: 12月30日
大臣「陛下」
皇帝「なんだ、その飲み物は」
大臣「水銀でございます。お召し上がり下さい」
皇帝「いただきまーす!」
皇帝「……」ゴキュゴキュゴキュ
皇帝「水銀うんめぇ~~~~~~~~~~!!!」
大臣「えええ……」
皇帝「おかわり! もう一杯!」
皇帝「なんだ、その飲み物は」
大臣「水銀でございます。お召し上がり下さい」
皇帝「いただきまーす!」
皇帝「……」ゴキュゴキュゴキュ
皇帝「水銀うんめぇ~~~~~~~~~~!!!」
大臣「えええ……」
皇帝「おかわり! もう一杯!」
2: 12月30日
オイオイオイ
3: 12月30日
大臣「陛下」
皇帝「なんだ、その飲み物は」
大臣「水銀でございます。お召し上がり下さい」
皇帝「いただきまーす!」
皇帝「……」ゴキュゴキュゴキュ
皇帝「水銀まじぃ~~~~~~~~~~!!!」
大臣「良薬は口に苦しでございますよ」
皇帝「まずい! もう一杯!」
現実はこんなもん
皇帝「なんだ、その飲み物は」
大臣「水銀でございます。お召し上がり下さい」
皇帝「いただきまーす!」
皇帝「……」ゴキュゴキュゴキュ
皇帝「水銀まじぃ~~~~~~~~~~!!!」
大臣「良薬は口に苦しでございますよ」
皇帝「まずい! もう一杯!」
現実はこんなもん
4: 12月30日
大臣「さあ、どうぞ」
皇帝「……」ゴキュゴキュ
大臣「もういっちょ」
皇帝「……」ゴキュゴキュ
大臣「どんどん」
皇帝「……」ゴキュゴキュ
大臣(ええい、チマチマ飲ませててもダメだ!)
皇帝「……」ゴキュゴキュ
大臣「もういっちょ」
皇帝「……」ゴキュゴキュ
大臣「どんどん」
皇帝「……」ゴキュゴキュ
大臣(ええい、チマチマ飲ませててもダメだ!)
5: 12月30日
見た目から不老不シの妙薬とか思われてた水銀
6: 12月30日
大臣「だったらバケツ一杯の水銀ドーン!」
大臣「さあ、飲めるもんなら飲んでみろ!」
皇帝「いただきまーす!」
ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ…
大臣「……!」
皇帝「ごちそうさまー! うまかったぁ~!」
大臣(他の手を考えなくては……!)
大臣「さあ、飲めるもんなら飲んでみろ!」
皇帝「いただきまーす!」
ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ…
大臣「……!」
皇帝「ごちそうさまー! うまかったぁ~!」
大臣(他の手を考えなくては……!)
7: 12月30日
旨そうに飲みやがって
8: 12月30日
赤い石を熱すると水銀の湯気が出てくるんだっけ
9: 12月30日
あいつ崩御(し)ぬわ
10: 12月30日
水銀飲んだらしんじゃうよ
気づいて
気づいて
11: 12月30日
あかん
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12: 12月30日
ガタゴトガタゴト…
皇帝「大臣と二人で、馬車で小旅行というのもいいものだな」
大臣「ええ、いい景色ですなぁ」
皇帝「それにしても、大臣の御者っぷりもなかなかではないか」
大臣「この日のために準備してきましたから」
ガタゴトガタゴト…
大臣「では、さようなら」
皇帝「え?」
皇帝「大臣と二人で、馬車で小旅行というのもいいものだな」
大臣「ええ、いい景色ですなぁ」
皇帝「それにしても、大臣の御者っぷりもなかなかではないか」
大臣「この日のために準備してきましたから」
ガタゴトガタゴト…
大臣「では、さようなら」
皇帝「え?」
13: 12月30日
水銀飲んだらしぬぞ?
14: 12月30日
大臣「今から馬と車を切り離し、私は馬に飛び乗ります」
大臣「そうしたら、あなたの乗ってる車は崖の下に真っ逆さまというわけです」
皇帝「なんだと!?」
ガチャンッ サッ
ガタゴトガタゴト…
皇帝「うっ、うわあああああああああっ!!!」
ドガシャァンッ
大臣「この高さでは助かるまい……」ニィッ
大臣「そうしたら、あなたの乗ってる車は崖の下に真っ逆さまというわけです」
皇帝「なんだと!?」
ガチャンッ サッ
ガタゴトガタゴト…
皇帝「うっ、うわあああああああああっ!!!」
ドガシャァンッ
大臣「この高さでは助かるまい……」ニィッ
15: 12月30日
大臣「ただいまー!」
馬「ヒヒィーン!」
兵士「お帰りなさいませ!」
大臣「ふふふ、よくやってくれた。ほら、ニンジンだ」
馬「ヒヒィーン!」ムシャムシャ
大臣(二度と陛下が帰ってくることはない……)
皇帝「ただいまー!」
兵士「お帰りなさいませ!」
大臣「なにィィィィィ!?」
馬「ヒヒィーン!」
兵士「お帰りなさいませ!」
大臣「ふふふ、よくやってくれた。ほら、ニンジンだ」
馬「ヒヒィーン!」ムシャムシャ
大臣(二度と陛下が帰ってくることはない……)
皇帝「ただいまー!」
兵士「お帰りなさいませ!」
大臣「なにィィィィィ!?」
16: 12月30日
実際水銀うまいよな
17: 12月30日
大臣「新しく城に飾る巨大オブジェでございます。いかがです?」
皇帝「ほう、これは素晴らしい」
グラグラ…
皇帝「しかし……やけにバランスが悪いのが気になるな。今にも倒れそうだ」
大臣「それはそうでしょう」
皇帝「なぜだ?」
大臣「なぜならこのオブジェは――」
皇帝「ほう、これは素晴らしい」
グラグラ…
皇帝「しかし……やけにバランスが悪いのが気になるな。今にも倒れそうだ」
大臣「それはそうでしょう」
皇帝「なぜだ?」
大臣「なぜならこのオブジェは――」
19: 12月30日
大臣「こうするためのものですから」ゲシッ
グラグラグラ…
皇帝「!」
グラァ…
皇帝「わっ、こっちに倒れてくる――」
ズシィンッ!
大臣「フハハハハ! やったーっ! 陛下がペシャンコだーっ! これぞ究極の芸術ゥ!」
グラグラグラ…
皇帝「!」
グラァ…
皇帝「わっ、こっちに倒れてくる――」
ズシィンッ!
大臣「フハハハハ! やったーっ! 陛下がペシャンコだーっ! これぞ究極の芸術ゥ!」
20: 12月30日
ヒューッ!
21: 12月30日
モゾモゾ…
大臣「え?」
皇帝「うんしょ、うんしょ」モゾモゾ
大臣(這い出してきた!?)
皇帝「ふむ……」
皇帝「もっとバランスのいいオブジェにした方がよいな」
大臣「か、かしこまりましたーっ!」
大臣「え?」
皇帝「うんしょ、うんしょ」モゾモゾ
大臣(這い出してきた!?)
皇帝「ふむ……」
皇帝「もっとバランスのいいオブジェにした方がよいな」
大臣「か、かしこまりましたーっ!」
22: 12月30日
夜更け――
皇帝「う~……こんな夜中にトイレに行きたくなるとは……早く行かないと……」タタタッ
ザザザッ
皇帝「……ん?」
刺客A「……」
刺客B「……」
刺客C「……」
皇帝「う~……こんな夜中にトイレに行きたくなるとは……早く行かないと……」タタタッ
ザザザッ
皇帝「……ん?」
刺客A「……」
刺客B「……」
刺客C「……」
23: 12月30日
皇帝「君たちは……どこのどなたかな?」
刺客A「皇帝陛下……しんで頂きます」ジャキンッ
皇帝「むむっ!?」
刺客A「お覚悟ッ!」ダッ
グサササッ
皇帝「う……ぐ……!」
刺客A「皇帝陛下……しんで頂きます」ジャキンッ
皇帝「むむっ!?」
刺客A「お覚悟ッ!」ダッ
グサササッ
皇帝「う……ぐ……!」
24: 12月30日
大臣「クックック、さすが刺客三兄弟。息の合った見事なコンビネーションだった」
大臣「腕の立つ刺客三人に刺されては、いくら陛下といえど……」
皇帝「よいしょ、と」ムクッ
大臣「なぬっ!?」
皇帝「あ~、漏らしてしまった……」
大臣「うわああああっ! 誰かーっ! モップ持ってきてぇぇぇぇぇ!」
大臣「腕の立つ刺客三人に刺されては、いくら陛下といえど……」
皇帝「よいしょ、と」ムクッ
大臣「なぬっ!?」
皇帝「あ~、漏らしてしまった……」
大臣「うわああああっ! 誰かーっ! モップ持ってきてぇぇぇぇぇ!」
25: 12月30日
大臣「こうなったら……私自ら……」ジャコッ
大臣(私はこう見えて、射撃が結構得意なのだ!)
皇帝「……」スタスタ
大臣(中庭を一人で散歩している……これはチャンス!)
大臣(よーく狙って……)
大臣(私はこう見えて、射撃が結構得意なのだ!)
皇帝「……」スタスタ
大臣(中庭を一人で散歩している……これはチャンス!)
大臣(よーく狙って……)
26: 12月30日
バキューンッ!
ビシッ!
皇帝「あうっ!」
大臣「やったッ! ナイスショットォ! ドタマブチ抜きィィィィィ!」
ビシッ!
皇帝「あうっ!」
大臣「やったッ! ナイスショットォ! ドタマブチ抜きィィィィィ!」
27: 12月30日
大臣「どれどれ、確認……」
皇帝「いたたた……」ムクッ
大臣「えっ!」
皇帝「おはよう、大臣」
大臣「おはようございます、陛下ァ!」
皇帝「ライフルなど持って、狩りでもするのかね?」
大臣「それが……この国一番の大物を狙ったんですが、失敗しちゃいました。アハハハ……」
皇帝「いたたた……」ムクッ
大臣「えっ!」
皇帝「おはよう、大臣」
大臣「おはようございます、陛下ァ!」
皇帝「ライフルなど持って、狩りでもするのかね?」
大臣「それが……この国一番の大物を狙ったんですが、失敗しちゃいました。アハハハ……」
28: 12月30日
仲良く喧嘩しな
30: 12月30日
大臣「よいしょ、よいしょ」
兵士「大臣、何を運んでらっしゃるんですか?」
大臣「内緒だ」
兵士「ははーん、さてはいやらしい本ですな?」
大臣「んなわけあるか!」
大臣(爆薬だよ!)
兵士「大臣、何を運んでらっしゃるんですか?」
大臣「内緒だ」
兵士「ははーん、さてはいやらしい本ですな?」
大臣「んなわけあるか!」
大臣(爆薬だよ!)
31: 12月30日
大臣「陛下!」
皇帝「ん?」
大臣「あっちに向かって歩いてくれませんか?」
皇帝「なんで?」
大臣「いいからお願いします! 陛下の命に関わることなんです!」
皇帝「分かった分かった」スタスタ
大臣「今だッ!」カチッ
ドゴォォォォォォォンッ!!!
皇帝「ん?」
大臣「あっちに向かって歩いてくれませんか?」
皇帝「なんで?」
大臣「いいからお願いします! 陛下の命に関わることなんです!」
皇帝「分かった分かった」スタスタ
大臣「今だッ!」カチッ
ドゴォォォォォォォンッ!!!
32: 12月30日
大臣「やったぞ……もろに喰らった!」
大臣「これで陛下もオシマイだぁぁぁぁぁ!!!」
モクモクモク…
皇帝「いやー……今のはすごかった」
皇帝「見ろ、髪の毛がアフロになってしまったぞ」
大臣「あの大爆発で被害それだけぇ!?」
大臣「これで陛下もオシマイだぁぁぁぁぁ!!!」
モクモクモク…
皇帝「いやー……今のはすごかった」
皇帝「見ろ、髪の毛がアフロになってしまったぞ」
大臣「あの大爆発で被害それだけぇ!?」
33: 12月30日
大臣「ハンマーで殴るッ!」ガツンッ
皇帝「あいてっ!」
大臣「硫酸をジョッキで!」
皇帝「ほぉ~、なかなか刺激的な味だ」ゴキュゴキュゴキュ
大臣「グレートデリシャスミニスターパーンチッ!」バキッ!
皇帝「ぐへえっ! 今までで一番痛かったかも!」
皇帝「あいてっ!」
大臣「硫酸をジョッキで!」
皇帝「ほぉ~、なかなか刺激的な味だ」ゴキュゴキュゴキュ
大臣「グレートデリシャスミニスターパーンチッ!」バキッ!
皇帝「ぐへえっ! 今までで一番痛かったかも!」
34: 12月30日
……
……
大臣「陛下……」
皇帝「大臣よ……」
大臣「どうやら……私は……ここまでの、ようです……」
大臣「ここまで老いてしまっては……もはや大臣の座を譲る他ないでしょう……」
皇帝「いいや、そんな高齢になるまでよく務めてくれた」
……
大臣「陛下……」
皇帝「大臣よ……」
大臣「どうやら……私は……ここまでの、ようです……」
大臣「ここまで老いてしまっては……もはや大臣の座を譲る他ないでしょう……」
皇帝「いいや、そんな高齢になるまでよく務めてくれた」
35: 12月30日
大臣「歴代大臣に課せられた裏の使命――“皇帝陛下の暗サツ”」
大臣「自信はあったのですが……結局、私も果たせませんでした……申し訳ありません……」
皇帝「そんなことはないぞ……いい働きぶりであった」
大臣「次こそ……次代を担うお前こそ、なんとかこの使命、果たしてくれ……」
次代大臣「はっ、108代目大臣となるこの私が、必ずや陛下を生の苦しみから解き放ってみせます!」
皇帝「余が不老不シの薬などを飲んでしまったばかりに、苦労をかける……」
完
大臣「自信はあったのですが……結局、私も果たせませんでした……申し訳ありません……」
皇帝「そんなことはないぞ……いい働きぶりであった」
大臣「次こそ……次代を担うお前こそ、なんとかこの使命、果たしてくれ……」
次代大臣「はっ、108代目大臣となるこの私が、必ずや陛下を生の苦しみから解き放ってみせます!」
皇帝「余が不老不シの薬などを飲んでしまったばかりに、苦労をかける……」
完
36: 12月30日
乙
壮大な話だった
壮大な話だった
37: 12月30日
おつ
38: 12月30日
よかったぞ
39: 12月30日
王道よね
40: 12月30日
面白かった
41: 12月30日
面白かった乙
42: 12月30日
乙感動した
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スレタイ主の妄想ンゴよねえ
完全究極アルティメットウルトラ論破ンゴよねえ
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